今回は、肘の痛みについてご紹介します。
肘の痛みは「テニス肘=上腕骨外側上顆炎」といいます。
テニスプレイヤーに多くみられる疾患であるためこのような名前ですが、
実は家事や仕事などの日常の行動が原因で発症することも多いです。
日常生活では、「物をつかんで持ち上げる」「ドアノブを回す」「タオルを絞る」「キーボードを打つ」といった動作で痛みが生じやすいです。
<肘が痛くなる原因.きっかけ>
①ラケットを使うスポーツ
テニス.バドミントン.卓球.ゴルフなどです。
ラケットから受けた衝撃がダイレクトに肘に伝わるため肘を痛めやすいです。
それに加え、同じ動作の繰り返し動作を行うため、筋肉や骨を使いすぎてケガにつながります。
②腕をよく使う職業
多い荷物を運ぶ方、料理人、キーボードをよく使う女性などは
肘に少しずつ負荷がかかり、腱の炎症が起こります。
③加齢、性別
テニス肘は、若いうちに発症することは少なく、30~50代以降になると発症が多くなります。
原因としては、年齢を重ねるにつれて少しずつ腕の筋力が低下することや、肘の腱の強度が落ちて来ることが考えられます。
肘の痛みは性別に関わらず起こりやすいですが、女性の方が筋力が弱いことや、家事などで腕を使う動作が多いことから、特に中高年の主婦の発症が多くみられます。
④運動の連鎖が行われていない
肘や手首を使う場合、体幹の安定性と適切な運動の連鎖が必要ですが、
体幹の安定性や柔軟性が低下すると、より末梢の肘や手首に負担がかかりやすくなります。
このような状況で重いものを引っ張り上げる、重い鍋をもつなど日常生活で腕に負担をかけてしまうことで、肘が痛くなってしまうことがあります。
症状が軽い場合、
安静にしていれば痛みが落ち着いてくるのですが、
生活の中で肘を動かす動作は多いためなかなか安静にしている時間が確保できず、痛みが長引いてしまうケースが多いです。
症状が悪化するとコップを持てないほど痛みが強くなってしまうこともあります。
長引かせないためにも、早期の治療とケアが大切です。
<予防・対策>
①肩や腕まわりのストレッチ
ストレッチをする事で予防になることだけでなく、痛みの緩和にもつながります。
肘をピンと伸ばした状態で手首を曲げ、30秒間伸ばします。それを何回か繰り返しましょう。
②筋力トレーニング
症状が長引き、慢性化した肘の痛みには筋力強化のトレーニングも有効です。
軽めのダンベル(1キロ程度)などを使い、手首の曲げ伸ばし運動を行う。
※ただし痛みの強い場合や、熱感のある場合には症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。
③テーピングやサポーターの使用
FCC築地鍼灸整骨院では問診、検査をしっかりと行い、マッサージ、鍼治療、電気治療、骨格調整など
患者様の状態に合った最善の治療をいたします。
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